■文化経済学会<日本>2009 秋の講演会 2009.11.14(土)
文化経済学会<日本> 2009年秋の講演会

「文化イベントの経済的意義」

2009年11月14日(土)
 この秋、浜松市では国際ピアノコンクールや、モザイカルチャー世界博、国民文化祭、文化庁メディア芸術祭浜松展等、大型イベントが多数開催されます。近年、全国各地で文化イベントが盛んに行われつつありますが、地域経済が低迷する中でイベントの景気浮揚効果に期待が集まる一方で、厳しい財政事情の中、様々な批判も聞かれます。そこで、今回の講演会では、文化イベントの経済的意義をテーマに、多面的な検討を行います。
 経済的な意義には、景気面に着目した所得や雇用等、フローにおける経済波及効果から、イベントのあとに地域社会に残される効果、すなわち、文化施設等の固定資本形成に加え、人的資本や社会関係資本等のストックに対する影響等があります。さらには、これらが地域産業に与える影響や、長期的・持続的な経済成長や文化創造の問題など、様々な視点から議論してみたいと思います。
■ プログラム

14:0014:05 開会挨拶
         清水裕之(名古屋大学教授 文化経済学会<日本>理事長)

14:0514:45 基調講演 「地域経済と文化―エコノミックインパクトを超えて」
         後藤和子(埼玉大学教授 文化経済学会<日本>副会長)

14:5015:20 講演 1 「産業連関表からみた文化イベントの経済効果」
         安田秀穂(㈱セントラルプラザ取締役総務部長/元東京都統計調整担当部長)

15:2015:50 講演 2 「文化イベントが地域社会に残すもの」
         野田邦弘(鳥取大学教授)

16:0017:00 パネルディスカッション
         パネリスト 後藤和子/安田秀穂/野田邦弘
         コーディネーター 片山泰輔(静岡文化芸術大学准教授)
■ 場所   静岡文化芸術大学講堂 (浜松駅徒歩15分、浜松駅よりバス便もあります)
■ 参加費  一般1,000円 学生500円 (当日受付でお支払いください)
■ 懇親会  18:00~20:00 S-table (大学より徒歩5分)
        参加費 一般5,000円、学生2,500円 (当日受付でお支払いください)
■ エクスカーション
  Aコース
  浜松国際ピアノコンクール二次予選1日目見学

  日時 11月13日(金)10:00~21:00 (出入り自由)
  場所 アクトシティ浜松中ホール (JR浜松駅から徒歩5分<駅直結>)
  参加定員 40名 (先着順)

浜松国際ピアノコンクールは、1991年に浜松市制80周年を記念して、楽器と音楽のまちとしての歴史と伝統を誇るにふさわしい国際的文化事業としてスタートし、以後3年毎に開催されています。世界を目指している多くの若いピアニストに日頃の研鑽の成果を披露する場の提供と彼らの育成、世界の音楽文化の振興、国際交流の推進を目的としています。
 今回、エスカーションAコースでは、11月5日からのコンクール一次予選を勝ち抜いた若手ピアニストたちによる二次予選の演奏をお聴きいただきます。申込者の方へ入場券(ご招待)をお送りいたしますので、ご自由な時間帯に見学してください。招待チケット枚数に限りがありますので、申込先着順、40名様を定員とさせていただきます。


  Bコース
  浜松モザイカルチャー世界博2009見学

  日時 11月15日(日)9:00頃 浜松駅集合
  場所 はままつフラワーパーク (JR浜松駅からシャトルバス40分)
  参加費 2,700円(予定) (往復交通費を含む) 当日お支払いください。

エクスカーションBコースでは浜松駅に集合し、シャトルバスに乗って会場へ行き、モザイカルチャー世界博を見学します。
モザイカルチャーとは絵画や彫刻などの芸術と草本植物の葉や花の魅力を生かす造園や園芸の環境創造技術が融合した全く新しい文化創造のジャンルです。あらかじめ構築された金属フレームの像の表層部に生きた草本をデザイン通りに植え込んで作る人、動物、風景などの像及び群像と二次元の緑花床で景観を創造する「緑花像景アート」と定義されます。このような花や葉の美しい草本で作る大型の像を導入した庭園や公園の景観が多くの人の共感を呼び、新しい文化の創造と世界平和を基本理念とする国際モザイカルチャー運動として1998年にモントリオール市で国際モザイカルチャー委員会が設立され、3年に一度の世界博覧会が開催されています。浜松大会は第4回で、日本で初めて開催されるものです。

< 講演会は終了致しました >


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